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古いレンズ資産の活用 (Old Camera)
 マウントアダプターで手持ちのレンズが全て使えます (作成:2016/05/31)
後列PenF-NEXOM-NEXPK-NEXM42-NEX
前列PenF-m4/3OM-m4/3PK-m4/3M42-m4/3

ヘリコイド付きマウントアダプター (3Dレンズ専用)(BCL-0980専用)M42-xxx と合せて使用
LM-m4/3LM-NEXm4/3-NEXL39-M42

後列マクロレンズ (左から)SMC PENTAX-M MACRO 100mm F4 [PK]
ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5 [OM]
ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO [4/3](AF可能)
前列マウントアダプター(左から)[PK-m4/3]、[OM-m4/3]、[4/3-m4/3]


「全てのレンズが使える」 とは言っても、使うレンズは限られます  

 35mmフィルムカメラ用レンズを MICRO 4/3(フォーサーズ)カメラ で使う場合

使えるレンズ

(1) 標準・望遠系レンズ (m4/3 で使うと焦点距離が 2倍相当になります)
    標準レンズは望遠レンズに、望遠レンズは超望遠レンズになります
    「焦点距離が 2倍になる」と言っても、光学系は変わらないので明るさは同じです
    画質の比較的良いレンズ中央部(面積で1/4)を使うことになります

(2) 代替品が無いレンズ(使用頻度や価格の面などで買えないものを含む)
    大口径レンズ    F1.8 以上の明るいレンズ(高価)
    マクロ系のレンズ  専用品が設定されていない
    超望遠レンズ    

(3) 特殊なレンズ
    3Dレンズ
    引き伸ばしレンズ(マクロ系) (ヘリコイドを付けて焦点調整します)

(4) 使えるけれど使わないレンズ
    広角系レンズ (m4/3 で使うと焦点距離が 2倍になり、広角では無くなります)
    超広角レンズは広角レンズに、広角レンズは標準レンズになってしまいます
    広角系レンズは、大きく重い(画質的にも不利な)標準系レンズと言ったところでしょう


使えないレンズ

(1) フランジバックが短いレンズ
    マウントアダプターが有りません
    レンズを組み込んだマウントアダプターは有りますが、元のレンズの特性が変わります

(2) 他社のオートフォーカスレンズ (焦点調整の手段が有りません)
    各社独自方式のため、ボディとレンズの通信を解読・翻訳して接続する必要があります
    ボディとレンズ間の接点仕様が公開されていないので、そこから調べる必要があり
    「そこまでやる価値が有るレンズがどれ程あるか?」 と言えば 「無い」と思います




 専用レンズ以外のレンズを フルサイズセンサーカメラ で使う場合

使えるレンズ

(1) 35mm フィルムカメラ用レンズ
    MFレンズは、マウントアダプターが入手できれば使えます

(2) センサーサイズの小さなカメラ用レンズでも使える場合もあります

    イメージサークルを最大限活かす   詳細はこちら
    魚眼レンズの場合対角線に画角 180度写るタイプのレンズでも、フルサイズセンサーでは
    画面内に画角 180度の円形画像を得られて、面白い写真となる場合もあります
    (いろいろ試してみると面白いです)
 
 左:外枠:[APS-C]、内枠:[m4/3]
 下:左の写真を撮影したレンズ
 BCL-0980 9mm F8 Fisheye
 フィッシュアイ ボディキャップレンズ
 

   改造でイメージサークルを拡大する   詳細はこちら
   3Dレンズの場合、左右2枚の画像を同時に撮影するので横方向の長いセンサーが有利です
   特に近接撮影の場合は両サイドの部分が重要です(理由は 3D-Photo の頁参照)
   イメージサークルを拡大するためにレンズ前のアパーチャーを内側に拡大してみました
 左:外枠:[APS-C]、内枠:[m4/3]
 下:左の写真を撮影したレンズ
 GH-FT012 12.5mm F12 3Dレンズ
 固定焦点をMFに改造
 

    レンズを繰り出すとイメージサークルが拡大する   詳細はこちら
    マクロ撮影の場合、レンズを繰り出した分だけイメージサークルが拡大します

 遠景 F2.8(開放絞)
 ハーフサイズ(24x18)用レンズなので
 四隅がケラレている

 遠景 F16(最小絞)
 四隅のケラレは少なく
 アスペクト比を 4:3 や 16:9 に
 切り取ると目立たなくなる
(このケラレはレンズ前のフード状の
 部分で画角を制限しているために
 発生しています)
 左下:近接撮影(像倍率約0.3倍)
 イメージサークルが広がるので
 四隅のケラレは全く無い
 下:撮影したレンズ
 F.ZUIKO E 38mm F2.8
 引伸レンズにヘリコイドを取付けた
 


使えないレンズ

(1) センサーサイズの小さなカメラ用レンズ
    イメージサークルがライカサイズをカバーしていないレンズ(上記の例を除く)

(2) フランジバックが短いレンズ
    理由は、MICRO 4/3(フォーサーズ) の場合と同じです

(3) 他社のオートフォーカスレンズ (焦点調整の手段が有りません)
    理由は、MICRO 4/3(フォーサーズ) の場合と同じです



Micro 4/3 用レンズを NEX(E) マウントで使う方法  



m4/3-NEX マウントアダプターを使用すれば使えますが、以下の理由でお勧めしません

フルサイズセンサーで使う価値の有る「フィッシュアイ ボディキャップレンズ 9mm f8」専用としています


1.マウント爪の高さが高いのでレンズやユニットによっては装着出来ないものが有ります
  下の写真で爪の端面が真鍮色なのはヤスリで削ったためです

2.このアダプターは、薄くするためかなり無理な設計(構造)をしています
  レンズの爪を止めるバネ部が、バネでは無く真鍮の板状の部分を曲げているだけなので
  取付けるレンズの爪の寸法に合わせて広げたり狭めたりしないと、きつくて回らない場合や
  緩くてガタガタの場合があります

 爪の溝部の中央部分の幅を調整します

 ここにマイナスドライバーを入れて
 広げればきつくなり、
 ペンチなどで狭めれば緩くなります

 バネ性はほとんど無いので微妙です

3.レンズロック機構もアダプターをカメラに付けた状態では解除できません
  ロックピンが長すぎるので、アダプターの厚み分引っ込めただけではピンが外れません
  アダプターを先にカメラから外してアダプターのロックレバーを操作する必要があります

4.レンズロックピンは仕上げがしてないので、プラスチック製フランジでは
  レンズ着脱する度に、ピンのエッジで削れてしまいます

[3、4の対策] パーツを取り外して、ピンの頭をヤスリで削りました
  仕上げは目の細かいサンドペーパーでバリ取りしました (ステンレスなので削りっぱなし)
  コンパウンドなどで仕上げるともっと良くなりますが、とりあえずプラ製フランジは削れなくなりました



5.さらに、アダプターのロック位置が目で見て分かる程(カメラ前面から見て)反時計回りにずれています
  通常のレンズではあまり問題になりませんが、3Dレンズ等は画面に対して水平でないと使えません
  (タイトル下装着状態の写真、赤い位置合わせマークの位置に注目)


3Dレンズは、LM-NEX アダプターを介して LM マウントで脱着する様にしました
「m4/3」マウントのマニュアルレンズはあまり有りませんので、
「m4/3-NEX」 は「フィッシュアイ ボディキャップレンズ 9mm f8」 専用としています

  



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